31日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比23.18ポイント(0.71%)高の3310.01ポイントと反発した(上海A株指数は0.71%高の3469.43ポイント)。(亜州リサーチ編集部)


中国の政策期待が高まる流れ。30日に開かれた中国共産党の中央政治局会議では、20年下半期の政策運営方針が確認されている。うち財政政策に関しては、「より積極的で効果的なものとし、実効性を重視する」とした。新型コロナウイルス感染再拡大を不安視した売りがみられたものの、下値は固く、終盤に入り再びプラス圏に浮上している。

朝方公表された7月の中国経済指標では、製造業PMIが上振れる半面、非製造業PMIは下振れている。相場に対する反応は、限定的なものにとどまった。

業種別では、ハイテクの上げが目立つ。電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)がストップ高、半導体組立・検査で中国トップの江蘇長電科技(600584/SH)が6.3%高で引けた。環旭電子に関しては、台湾企業との合弁会社設立が刺激。親会社となる半導体組立・検査で世界最大手の日月光投資HD(ASE:3711/TWSE)は7月30日引け後、電子部品メーカーの美律実業(2439/TWSE)と共同出資会社を設立すると発表した。日月光傘下の環旭電子は49%を出資する(美律実業は51%)。

医薬品株も高い。華北製薬(600812/SH)が9.7%、上海復星医薬集団(600196/SH)が5.5%ずつ上昇した。そのほか消費関連株、自動車株、産金株、インフラ関連株、不動産株なども買われた。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が0.31ポイント(0.13%)高の237.90ポイント、深センB株指数が8.18ポイント(0.89%)高の929.29ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)






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情報提供元: FISCO
記事名:「 31日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、ハイテク関連セクターに買い