【ブラジル】ボベスパ指数 104309.74 -0.11%
21日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比116.62ポイント安(-0.11%)の104309.74で取引を終了した。105449.2から103732.3まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで前日の終値近辺でもみ合った。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことも引き続き警戒材料。一方、海外市場の上昇などが指数を下支えした。

【ロシア】MICEX指数 2825.71 +0.84%
21日のロシア株式市場は5日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比23.47ポイント高(+0.84%)の2825.71で取引を終了した。2813.40から2849.18まで上昇した。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。追加利下げ期待の高まりが指数をサポート。ロシア中央銀行は今週24日に開催される金融政策決定会合では、0.25%の利下げを追加で実施すると予測されている。また、原油高や海外市場の上昇も買い安心感を与えた。一方、国内外における新型コロナウイルス感染の再拡大などが指数の上値を押えた。

【インド】SENSEX指数 37930.33 +1.37%
21日のインドSENSEX指数は5日続伸。前日比511.34ポイント高(+1.37%)の37930.33、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同140.05ポイント高(+1.27%)の11162.25で取引を終えた。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。前日の欧米市場の上昇に加え、この日のアジア市場がそろって堅調な値動きを示していたことを受け、インド株にも買いが広がった。また、インフレ率の鈍化観測も追加の金融緩和期待を高めた。6月の消費者物価指数(CPI)は農村部で鈍化するとの見通しは出ている。ほかに、IT業界の好業績報告が引き続き同セクターの物色手掛かりとなった。

【中国本土】上海指数総合 3320.89 +0.20%
21日の上海指数総合は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.75ポイント高(+0.20%)の3320.89ポイントと3日続伸している。

前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国当局による保険会社の資金運用規制緩和を受け、長期資金のマーケット流入期待感が強まっている。「当局は株高を容認している」との見方も広がった。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡るポジティブニュースも追い風。バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が中国軍事科学院・軍事医学研究院生物工程研究所と共同開発したワクチン「Ad5-nCoV」について、中期臨床試験で安全性、免疫効果を確認したことが英ランセットに掲載した論文で明らかにされた。同ワクチンはすでに、軍関係者に限定し投与されている。後期臨床試験を経て、年末にも一般市場に投入される見通しだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は5日続伸、前日の欧米市場の上昇