【ブラジル】ボベスパ指数 100553.27 -1.22%
16日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1237.27ポイント安(-1.22%)の100553.27で取引を終了した。101792.3から100160.2まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。海外市場の下落が警戒され、ブラジル株への売りも広がった。また、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力も強まった。一方、中国の経済指標の改善などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2760.01 +0.44%
16日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比12.10ポイント高(+0.44%)の2760.01で取引を終了した。2734.30から2762.68まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤プラス圏に回復した。不動産セクターの上昇が指数をサポート。また、4-6月期の中国の国内総生産(GDP)が予想以上に回復したことも資源需要の増加期待を高めた。一方、指数の上値は重い。海外市場の下落が足かせになったほか、国内外における新型コロナウイルス感染の再拡大が引き続き警戒された。

【インド】SENSEX指数 36471.68 +1.16%
16日のインドSENSEX指数は続伸。前日比419.87ポイント高(+1.16%)の36471.68、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同121.75ポイント高(+1.15%)の10739.95で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。新型コロナウイルスのワクチン開発・実用化への期待が高まっていることが支援材料。また、6月の貿易収支が黒字に転換したことも景気の回復期待を高めた。

【中国本土】上海指数総合 3210.10 -4.50%
16日の上海指数総合は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比151.21ポイント安(-4.50%)の3210.10ポイントと3日続落している。(亜州リサーチ編集部)

中国の政策動向を見極めたいとするスタンスが強まる流れ。取引時間中に公表された中国の4~6月GDP成長率が予想を大幅に上回る改善をみせたことで、逆に市場の一部からは「金融緩和の深堀や景気刺激策の拡大はこれ以上見込めない」との声が聞かれた。GDP成長率は3.2%増となり、コロナ流行の影響でマイナス6.8%となった前四半期から急回復している(市場予想は2.4%増)。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海指数総合は大幅に値下がり、中国の政策動向を見極めたいとするスタンスが強まる