連休明け7日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比56.78ポイント(2.05%)高の2820.76ポイントと反発した(上海A株指数は2.06%高の2956.15ポイント)。心理的節目の28000ポイント台を終値で回復するのは、3月13日以来となる。

金融緩和の動きなどが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は3日、中小銀行に対する預金準備率の引き下げ(4月15日と5月15日に0.5ポイントずつ)を発表した。国内の経済活動正常化も期待される。新型コロナウイルス感染拡大の中心地となった湖北省武漢市の担当責任者は5日、地元工業企業(一定規模以上)の操業再開率が4日までに97.2%に達したと報告した。また、足もとでは、武漢市の地下鉄プロジェクト工事が全面的に再開されたという。

業種別では、ゼネコンやセメント、建機のインフラ建設関連が高い。中国中鉄(601390/SH)が3.8%、安徽海螺セメント(600585/SH)が5.8%、三一重工(600031/SH)が6.3%ずつ上昇した。このほかハイテク株、消費関連株、資源株、金融株、自動車株、不動産株、公益株、テレワーク関連株など幅広く買われている。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が3.55ポイント(1.64%)高の219.58ポイント、深センB株指数が20.38ポイント(2.50%)高の835.80ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 7日の中国本土市場概況:上海総合2.1%高で反発、インフラ建設関連に買い