1日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、海外のコロナ感染拡大を懸念
中国大引:上海総合0.6%安で反落、海外のコロナ感染拡大を懸念

1日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.77ポイント(0.57%)安の2734.52ポイントと反落した(上海A株指数は0.57%安の2865.69ポイント)。

外部環境の不透明感を嫌気する流れ。中国以外の国・地域では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、サプライチェーン寸断の影響が中国本土にも及ぶと懸念されている。米ジョンズ・ホプキンス大学の最新データによれば、世界の感染者は84万人(日本時間1日午前5時時点)を超えた。各国が感染拡大抑制策を強化するなか、経済活動の停滞も長期化すると不安視されている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。景況感の改善などを手がかりに、指数は小高く推移する場面もあった。国家統計局などが3月31日に日公表した経済指標では、製造業PMIと非製造業PMIがそろって予想以上に上向き、景況判断の境目となる50をそろって回復している。また、この日の取引時間中に民間が発表した同月の財新中国PMIも予想を上回り、節目の50を2カ月ぶりに上回った。

業種別では、自動車が安い。長城汽車(601633/SH)が4.6%、上海汽車集団(600104/SH)が3.8%ずつ値を下げた。消費刺激策の期待で朝方は小高く推移していたものの、買いは続かず、中盤からマイナスに転じている。消費関連株もさえない。スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が3.7%安、醤油メーカーの海天味業(603288/SH)が2.7%安で引けた。海運株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株、発電株なども売られている。

半面、ハイテク株はしっかり。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.0%上昇した。金融株と不動産株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.42ポイント(0.19%)安の215.58ポイント、深センB株指数が0.28ポイント(0.03%)安の811.89ポイントで終了した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
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