週明け11日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比54.21ポイント(1.83%)安の2909.97ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、56.82ポイント(1.83%)安の3048.70ポイントで取引を終えている。

中国景気の先行き不安が強まる流れ。先週末に公表された10月の物価統計では、企業活動の目安となる中国生産者物価指数(PPI)が予想以上に低下した(マイナスは4カ月連続)。米中通商協議の不透明感も重し。中国商務部は7日午後に「中国と米国の両国政府は、追加関税を段階的に相互撤廃する方針で一致した」と公表する一方、トランプ米大統領は9日、「なんら合意していない」と記者団に語っている。

セクター別では、不動産が安い。保利地産(600048/SH)が3.4%、新城HD(601155/SH)が3.0%ずつ下落した。金融株もさえない。中国工商銀行(601398/SH)が1.7%安と続落した。元安がデメリットの空運株、紙・パルプ株も下げが目立つ。中国南方航空(600029/SH)が3.9%安、山東華泰紙業(600308/SH)が2.8%安で引けた。空運各社は米ドル建て債務の比率が高く、紙製品各社は原料をドル建てで輸入しているため元安の動きが嫌気されている。11日の外国為替市場では、対米ドルで人民元安が続き、再び7人民元を割り込んだ。このほか資源・素材株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株、公益株など幅広く売られている。

外貨建てB株も値下がり。上海B株指数が3.80ポイント(1.44%)安の259

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 11日の中国本土市場概況:上海総合1.8%安で続落、中国景気の先行き不安視