【ブラジル】ボベスパ指数 108187.1 +0.77%
28日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比823.3ポイント高(+0.77%)の108187.1で取引を終えた。107362.5から108392.7まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。追加利下げ観測が好感された。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、年末までの政策金利予想が先週の4.75%から4.50%まで引き下げられた。また、2020年末時点の消費者物価指数(CPI)上昇率も先週予想の3.66%から3.60%に下方修正された。外部環境では、トランプ米大統領が米中協議の合意について楽観的な見方を示したことや、欧州連合(EU)が英国のEU離脱期限の延長を認めたことなどが支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2856.91 -0.57%
28日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比16.50ポイント安(-0.57%)の2856.91で取引を終了した。2899.65から2850.32まで下落した。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ルクオイル(LKOH)やスルグトネフテカス(SNGS)などの下落が指数の足かせに。ルクオイルの最高経営責任者(CEO)がスルグトネフテカスはルクオイルの株式を取得する計画だとの報道を否定したことが圧迫材料となった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かりとなった。このほか、最近の上昇で足元では高値警戒感が引き続き強い。

【インド】
休場

【中国本土】上海総合指数 2980.05 +0.85%
週明け28日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比25.12ポイント高(+0.85%)の2980.05ポイントと続伸した。

米中通商協議の前進が好感された。米中は通商問題で閣僚級の電話協議を25日に開催。米通商代表部(USTR)は同日、「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると発表した。中国商務部も26日、「一部の分野で実務的な調整が完了した」と公表。近いうちに閣僚級の電話協議を再度行う方針も明らかにした。一方、中国では全国工業企業の利益総額が今年9月、前年同月比5.3%減の5755億8000万人民元(約8兆8590億円)に縮小。マイナス成長は2カ月連続となったが、現時点で嫌気する売りは限定的なものにとどまっている。むしろ、当局の景気支援策に対する期待感が高まる状況だ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は続伸、追加利下げ観測が好感された