4日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.26ポイント(0.93%)高の2957.41ポイントと3日続伸した。終値では、約2カ月ぶりの高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、28.61ポイント(0.93%)高の3098.31ポイントで取引を終えた。

景気支援策を期待した買いが続く。米中貿易摩擦の長期化による景気減速懸念がくすぶるなか、中国当局は一段の景気テコ入れ策を打ち出すとの思惑が高まっている。金融緩和の期待も浮上。現地メディアは4日、「資金流動性を高めるため、人民銀は中期貸出制度(MLF)の金利を9月中に引き下げる可能性がある」とアナリストの話を引用して報じた。

業種別では、不動産の上げが目立つ。保利地産(600048/SH)が4.3%高、金地集団(600383/SH)が3.7%高で引けた。インフラ関連株も高い。ゼネコンの中国鉄建(601186/SH)が5.0%、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が3.6%、セメントの華新水泥(600801/SH)が2.7%ずつ上昇した。

ハイテク株も急伸。IC組立・検査の江蘇長電科技(JCET:600584:SH)や両層・多層プリント回路基板(PCB)製造の依頓電子(603328/SH)、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)などがそろってストップ高した。このほか運輸株、金融株、医薬品株の一角も買われている。

半面、消費関連株はさえない。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.3%安と反落する。同社株は直近で、上場来高値圏で推移していた。自動車株、メディア関連株、航空・防衛関連株も売られている。

一方、外貨建てB株は値上がり。上海B株指数が0.62ポイント(0.23%)高の266.85ポイント、深センB株指数が2.02ポイント(0.21%)高の945.94ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 4日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で3日続伸、ハイテクセクター急伸