23日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.99ポイント(0.49%)高の2897.43ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、14.68ポイント(0.49%)高の3035.38ポイントで取引を終えている。

政策期待の高まりが相場を支える流れ。国内経済成長の鈍化懸念がくすぶるなか、当局は間もなく追加の景気下支え策を打ち出すとの観測が続いている。米中通商協議の進展も追い風。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は22日、ホワイトハウスで記者団に対し、貿易問題を巡り中国と事務レベルの電話協議を21日に行ったと語った。「とても生産的な内容だった」と評価しているという。事務レベルの電話協議は、数日内に再び開かれる予定だ。また、本格化する主要企業の決算発表では、業績改善を報告する企業が相次いでいる。

金融株が相場を主導。招商銀行(600036/SH)が2.6%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.7%高で引けた。中国人寿保険に関しては、中間決算の129%増益が好感されている。医薬品株も高い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が6.8%上昇し、上場来高値を切り上げている。建材株もしっかり。中間2割増益を手がかりに、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:600585/SH)が2.5%高と値を上げた。

消費関連株の物色も続く。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%高の1130.10人民元と続伸し、連日で最高値を更新した。このほか、自動車株、運輸株、不動産株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が0.30ポイント(0.11%)高の264.63ポイント、深センB株指数が4.06ポイント(0.43%)安の946.65ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日続伸、連日で貴州マオタイ最高値