13日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.73ポイント(0.63%)安の2797.26ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、18.54ポイント(0.63%)安の2930.32ポイントで取引を終えている。

中国指標の下振れを嫌気。昨日引け後に公表された7月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想以上に前月から縮小した。内需の弱さが意識されている。人民元安の進行もマイナス。この日の上海外国為替市場では、人民元が対米ドルで約11年5カ月ぶりの元安水準で推移している。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、対米ドルの人民元基準値を7.0326人民元と9営業日連続で元安水準に設定した。通貨安を巡り、米中対立が激化するとの不安も強まっている。

金融株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が3.0%安、招商銀行(600036/SH)が1.6%安、中信証券(600030/SH)が1.3%安で引けた。不動産株も安い。大手の保利地産(600048/SH)が1.7%下落した。自動車株、消費関連株、資源・素材株、海運株、ハイテク株なども売られている。

半面、空運関連株は物色される。深セン宝安国際空港を運営する深セン市機場(000089/SZ)がストップ高した。ライバル空港の混乱により、メリットを受けるとみられている。香港国際空港では12日、大規模なデモ活動により夕方から全便が欠航された。「国際ハブ空港」としての深セン宝安国際空港に注目が集まっている。このほかにも、香港の近隣で空港を運営する広州白雲国際機場(広州白雲国際空港:600004/SZ)が4.5%高、廈門空港(600897/SZ)が1.6%高と値を上げた。本土空港に拠点を置く空運各社も逆行高。中国南方航空(600029/SH)が1.7%上昇した。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が2.93ポイント(1.12%)安の259.74ポイント、深センB株指数が11.66ポイント(1.26%)安の915.81ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、金融セクター下げ主導