17日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.92ポイント(0.20%)安の2931.69ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、6.22ポイント(0.20%)安の3070.62ポイントで取引を終えている。

米中貿易摩擦の長期化懸念が再燃。トランプ米大統領は16日、中国との通商合意には時間がかかると指摘したうえで、「必要なら中国製品3250億米ドル相当に追加関税をかける」と述べた。もっとも、中国の政策期待が根強いなかで下値は限定的。李克強首相は16日の声明で、「必要に応じて政策を調整する」と強調した。上期の経済指標は改善傾向が一部にみられたものの、中国経済を取り巻く環境は依然として厳しいとの見方を示している。

時価総額上位の銘柄群が軟調に推移し、全体相場の重し。中国工商銀行(601398/SH)が0.9%安、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が0.5%安で引けた。医薬品株の一角も安い。広州白雲山医薬集団(600332/SH)は1.6%下落した。産金株、メディア関連株、エネルギー株なども売られている。

半面、ハイテク株は高い。IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.0%上昇した。上場来高値を更新している。不動産株、運輸株、自動車株、鉄鋼株も買われた。

テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は、小幅ながら0.3%高と反発している。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が0.20ポイント(0.07%)安の290.52ポイント、深センB株指数が3.04ポイント(0.31%)安の975.28ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 17日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、ハイテク関連は急伸