6日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比33.62ポイント(1.17%)安の2827.80ポイントと6日続落した。約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、35.24ポイント(1.18%)安の2961.80ポイントで取引を終えた。

米中貿易戦争の長期化・激化に対する警戒感が重し。貿易摩擦を背景に、中国景気の先行き不安が改めて意識されている。国際通貨基金(IMF)は5日、中国の2019年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.2%に0.1ポイント下方修正した(4月時点で6.3%予想)。また、あす(7日)は端午節で休場。連休を前に、買いを手控えるスタンスも強まった。

業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が6.4%安、電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が6.2%安、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.8%安で引けた。医薬品株は続落。中国財政部が4日、「国家医療保障局と共同で製薬会社を対象とした会計調査を展開する」と発表したことが引き続き売り材料視されている。このほか運輸株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株、不動産株、消費関連株、自動車株が下落。前場に逆行高した金融株も、終盤にかけて売りに押された。

外貨建てB株も値下がり。上海B株指数が2.34ポイント(0.83%)安の280.13ポイント、深センB株指数が10.37ポイント(1.13%)安の911.27ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で6日続落、ハイテク下げ目立つ