2日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.46ポイント(0.20%)高の3176.82ポイントと3日続伸した。約10カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、6.78ポイント(0.20%)高の3327.38ポイントで取引を終えた。

前日までの好地合いを継ぐ。官民で公表された3月の中国製造業PMIがそろって上振れるなか、国内景気の先行き不安が薄らいでいる。市場関係者の間からは、「景気の最悪期は過ぎた」との声も一部で聞かれた。足元の急ピッチな上昇による反動で売られる場面がみられたものの、引けにかけて買いの勢いが再び増している。

業種別では、ハイテク企業の上げが目立つ。通信機器メーカーの大唐電信(600198/SH)が5.0%高、半導体回路(IC)設計の上海書爾半導体(603501/SH)が3.7%高、金融機関向けセキュリティーソフトの深セン市金証科技(600446/SH)が2.3%高で引けた。金融株、港湾・物流株、自動車株、素材株、不動産株、発電株が物色されている。

半面、食品・飲料株は下落した。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.1%安と5日ぶりに反落。同社株は決算内容を好感た買いが継続し、前日まで上場来高値を更新していた。このほか医薬品株、メディア関連株、空運株なども売らている。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.06ポイント(0.02%)高の313.88ポイント、深センB株指数が2.40ポイント(0.23%)安の1054.82ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 2日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日続伸、ハイテク株に買い