1日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比53.05ポイント(1.80%)高の2994.00ポイントと急反発した。終値ベースで2018年6月以来の高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、55.65ポイント(1.81%)高の3135.75ポイントで取引を終えた。

海外マネーの流入期待が強まる流れ。指数算出の米MSCIは昨夜、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→20%に引き上げると発表した。4000億~5000億人民元の新規資金がA株市場に流入するとの見方もある。中国の政策にも期待感。来週5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税や金融緩和などの内需刺激方針が打ち出される見通しだ。

金融株が上げを主導する。中国人寿保険(601628/SH)が9.6%高、興業銀行(601166/SH)が8.1%高、中国銀河証券(601881/SH)が7.6%高で引けた。消費関連株も高い。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.5%、白物家電最大手の青島海爾(青島ハイアール:600690/SH)が4.2%ずつ上昇した。自動車株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株、不動産株、公益株などもしっかり。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が2.41ポイント(0.81%)高の301.08ポイント、深センB株指数が7.63ポイント(0.77%)高の994.46ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 1日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で反発、金融セクター上げ主導