26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.77ポイント(0.67%)安の2941.52ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、20.71ポイント(0.67%)安の3080.62ポイントで取引を終えている。

前日に急伸した反動で売られる流れ。25日の相場では、上海総合指数が5.6%の大幅続伸を記録し、昨年6月以来の高値水準を急回復していた。ただ、中国の政策に対する期待感が根強く、指数は小高く推移する場面もみられている。上海総合指数の上昇率は一時、1%を超えた。

銀行・保険株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.2%安、招商銀行(600036/SH)が3.2%安、中国平安保険(601318/SH)が4.1%安で引けた。消費関連株も安い。スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が2.8%、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.0%ずつ値を下げた。自動車株、不動産株、ハイテク株の一角などもさえない。

半面、インフラ関連株は上げが目立つ。エンジニアリングの中国冶金科工(601618/SH)がストップ高、発電設備の中国電建(601669/SH)が8.1%高、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が2.0%高で引けた。現地メディアは26日、「国家発展改革委員会の固定資産投資に関する報告書を支援材料に、2019年のインフラ建設投資は安定的に推移する見通し」などと報じている。

医薬品株も高い。上海復星医薬集団(600196/SH)が6.7%、健康元薬業集団(600380/SH)が4.6%ずつ上昇した。上海復星医薬集団が先ごろ、がん治療薬の臨床試験認可を取得するなか、中国製薬業界の新薬開発力に改めて注目が集まっている。

ハイテクやバイオなどの新興企業株で構成される深セン創業板指数は0.7%高と続伸。同指数は22日、2018年10月に付けた安値からの上昇率が20%を超え、強気相場入りしたとの見方もある。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.59ポイント(0.52%)安の301.30ポイント、深センB株指数が2.03ポイント(0.21%)安の986.10ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 26日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で3日ぶり反落、インフラ関連は急伸