30日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比18.68ポイント(0.72%)安の2575.58ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、19.57ポイント(0.72%)安の2697.10ポイントで取引を終えている。

米中関係の悪化を警戒。米司法省が28日、イランとの不正な金融取引に関与したとして、華為技術(ファーウェイ)と同社の孟晩舟副董事長(兼CFO)を起訴したことが引き続きネガティブ材料視された。中国側は、「米国は特定の中国企業に対し、不当な抑圧をかけている」と猛反発している。30~31日の日程で開かれる米中通商協議に関しても、成り行きが不安視される状況だ。

業種別では、保険の下げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)と中国人寿保険(601628/SH)がそろって1.8%安、中国太平洋保険(601601/SH)が1.7%安で引けた。中国人寿保険は2018年12月期決算に関し、50~70%減益に落ち込むとの見通しを明らかにしている。このほか自動車株や消費関連株、発電株、インフラ関連株、資源・素材株なども売られた。

半面、不動産株は高い。業界大手の金地集団(600383/SH)が3.6%上昇した。空運株や医薬品株の一角も物色されている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.68ポイント(0.61%)安の273.30ポイント、深センB株指数が8.87ポイント(1.02%)安の856.91ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 30日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で3日続落、減益見通しで中国人寿1.8%安