【ブラジル】ボベスパ指数 96009.75 -0.09%
21日のブラジル市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比87.00ポイント安(-0.09%)の96009.75で取引を終えた。96092.63から94862.88まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を縮小させた。ボベスパ指数が過去最高値水準で推移しており、高値警戒感から利益確定売りがやや優勢。また、欧州市場が軟調な値動きを示したことも圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。中国の急速な景気減速懸念が後退していることが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2468.25 -0.22
21日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比5.36ポイント安(-0.22)の2468.25で取引を終了した。2481.88から2468.18まで下落した。

前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。成長予想の下方修正が嫌気された。国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2019年、20年のロシアの成長予想をそれぞれ0.2%、0.1%引き下げ、それぞれ1.6%、1.7%とした。また、欧州市場の下落も足かせに。一方、指数の下値は限定的だった。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がロシアの長期外貨建てソブリン格付け「BBBマイナス」に据え置いたが、見通しを「ポジティブ」に引き上げたことが好感された。

【インド】SENSEX指数 36578.96 +0.53%
21日のインドSENSEX指数は5日続伸。前日比192.35ポイント高(+0.53%)の36578.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同54.90ポイント高(+0.50%)の10961.85で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。海外市場の上昇を受け、インド株にも買いが先行。また、景気の加速見通しなども引き続き好感された。2019年度(20年3月まで1年間)の成長率は7.5%まで加速するとみられているほか、インド経済規模は19年にも英国を上回ると予測されている。

【中国本土】上海総合指数 2610.51 +0.56%
週明け21日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比14.50ポイント高(+0.56%)の2610.51ポイントと続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

中国の経済統計が買い安心感を誘う流れ。取引時間中に公表された2018年のGDP成長率は、前年比6.6%と前年実績(6.8%)を下回ったものの市場の事前予想と一致し、ネガティブなサプライズとみられなかった。中国政府の成長率目標「6.5%前後」を上回っている。また、18年12月分の各種統計では、小売売上高や鉱工業生産額が上振れした。また、中国の政策に対する期待感も持続。関係各局は18日、地方政府に対し、各地の実情に応じた政策支援を強化するよう求める方針を確認した。農村消費を拡大するため、高品質な工業製品の「下郷」(購入支援)策を実施させる予定。自動車や家電の消費を促す狙いだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、中国の経済統計が買い安心感を誘う流れ