13日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比337.64ポイント(1.29%)高の26524.35ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が139.69ポイント(1.34%)高の10556.85ポイントと続伸した。売買代金は793億1000万香港ドルにやや拡大している(12日は694億9700万香港ドル)。

中国の政策に対する期待感が強まる流れ。来週19~21日にかけて開催予定の「中央経済工作会議」では、一段の減税推進、財政支出の拡大などが議題に上る見込みという。また、開会前の18日には、「改革開放40周年」記念式典が開催される予定。米中通商交渉が進展するとの期待も続く。アメリカ大豆輸出協会は12日、「過去24時間内に、中国の輸入業者が米国産大豆を150万~200万トンを買い入れる契約をした」と発表した。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産とマカオ・カジノの上げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が4.5%高、碧桂園(2007/HK)が3.7%高、中国海外発展(688/HK)が3.0%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.8%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.4%高と値を上げている。華潤置地に関しては、11月の不動産成約額が前年同月比で45%増加したことも材料視された。マカオ・カジノについては、12月の域内カジノ収入増観測が流れている。

業種別では、ゼネコンやセメント、建機などのインフラ建設関連が高い。中国鉄建(1186/HK)が4.4%、中国中鉄(390/HK)が3.3%、中国交通建設(1800/HK)が2.0%、華潤水泥HD(1313/HK)が5.8%、中国建材(3323/HK)が4.6%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.5%、中国龍工HD(3339/HK)が4.1%、中聯重科(1157/HK)が2.9%ずつ上昇した。

小売や食品・飲料の消費セクターも物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が9.3%高、青島ビール(168/HK)が5.3%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.7%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.2%高と買われた。

本土系金融セクターもしっかり。華泰証券(6886/HK)が4.4%高、広発証券(1776/HK)が2.6%高、衆安在線財産保険(6060/HK)が2.2%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.0%高、招商銀行(3968/HK)が1.9%高で引けた。

本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.23%高の2634.05ポイントで取引を終えた。インフラ関連株がそろって急伸。消費関連株、自動車株、不動産株、運輸株、ハイテク株、医薬株、金融株なども値上がりした。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で3日続伸、華潤置地が4.5%上昇