20日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.61ポイント(0.06%)安の2729.24ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、1.66ポイント(0.06%)安の2858.18ポイントで取引を終えている。

戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日までの急ピッチな上昇で、約2週ぶりの高値水準を回復していた。ただ、下値は限定的。中国政府は広範囲の輸入関税引き下げを計画していると関係者が匿名を条件に述べた——と伝えられるなか、実施されれば国内経済のテコ入れにつながると期待された。また、中国で「10月に預金準備率が引き下げられる」との観測も根強い。指数はプラス圏で推移する場面もあった。

業種別では、不動産がさえない。大手の保利地産(600048/SH)が1.2%安と反落した。ハイテク株や医薬株、エネルギー株、公益株、保険株なども下げている。

半面、銀行株の一角はしっかり。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)が0.9%上昇した。消費関連株の一角も物色される。青島海爾(600690/SH)が2.4%高と続伸する。鉄鋼や非鉄、セメントの素材株も物色された。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.01%高とプラス圏で終了している。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.80ポイント(0.28%)安の284.53ポイント、深センB株指数が3.19ポイント(0.33%)安の961.94ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 20日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で3日ぶり小反落、大型銀行株はしっかり