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米中貿易戦争の警戒感が強まる流れ。トランプ米政権は朝方(日本時間)、10%の追加関税を新たに課す中国製品2000億米ドル相当の対象リストを公表した。米政権はこれ以前に、中国の知的財産権侵害に対抗するとして500億米ドル相当の中国製品に25%の追加関税を課すことを決定(うち340億米ドル分は7月6日に発動)。中国側も同規模の報復措置を打ち出している。米政権は中国側の対抗姿勢に対し、一段の強硬策をとった格好だ。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち47が下落)。個別では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.9%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.5%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.3%安と値下がり率上位に並んだ。
本土系金融セクターも安い。衆安在線財産保険(6060/HK)が4.2%、新華人寿保険(1336/HK)が4.1%、華泰証券(HTSC:6886/HK)と中国銀河証券(6881/HK)がそろって3.3%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が3.0%、中国建設銀行(939/HK)が2.0%ずつ値を下げた。
非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもさえない。新疆新シン鉱業(3833/HK)が4.0%安、江西銅業(358/HK)が3.2%安、華潤水泥HD(1313/HK)が4.8%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安、鞍鋼(347/HK)が1.8%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.7%安で引けた。
半面、他の個別株動向では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が0.5%高と反発。同社のジェネリック降圧薬が「一致性評価」を取得するなか、年内発売の期待が強まっている。
一方、本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.76%安の2777.77ポイントで取引を終えた。ほぼ全面安。ハイテク関連株や資源・素材株、不動産株、金融株などに売りが目立っている。
【亜州IR】
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