3日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.33ポイント(0.41%)高の2786.89ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、11.87ポイント(0.41%)高の2918.50ポイントで取引を終えた。

中盤から買われる流れ。人民元安の進行や中国経済の成長鈍化などを不安視した売りが先行したものの、値ごろ感に着目した買いが徐々に入った。上海総合指数は前日に2.5%安と急落し、約2年4カ月ぶりの安値を付けている。また、大株主の買い支えや外資マネーの流入は継続している——と伝えられたことも、投資家の買い安心感を誘った。

業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。フラッシュメモリーなどの北京兆易創新科技(603986/SH)が5.2%高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が4.3%高、スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.2%高で引けた。時価総額上位の金融株も一角がしっかり。中国工商銀行(601398/SH)が1.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.8%高と上昇している。このほか、発電や水道などの公益株、インフラ関連株の一角、軍需関連株、不動産株も買われた。

半面、空運株は安い。中国南方航空(600029/SH)が7.2%、中国国際航空(601111/SH)が6.6%、中国東方航空(600115/SH)が6.5%ずつ値を下げた。元安の動きが止まらないなか、ドル建て債務の負担が増すとの警戒感が強まっている。消費関連株もさえない。メンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)が3.5%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.3%安と値を下げた。

一方、外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.98ポイント(0.33%)高の292.44ポイント、深センB株指数が3.20ポイント(0.30%)高の1058.61ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 3日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、ハイテクセクターなどに買い