週明け28日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.22ポイント(0.20%)安の3135.08ポイントと4日続落し、約3週ぶりの安値水準を切り下げている。上海A株指数も下落し、6.53ポイント(0.20%)安の3283.49ポイントで取引を終えた。

石油・石炭株が下げを主導する展開。中海油田服務(601808/SH)が4.6%安、海油工程(600583/SH)が3.7%安、永泰能源(600157/SH)が4.4%安で引けた。石油関連に関しては、WTI原油先物が先週末、前日比4.0%安と続落し、約3週ぶりの安値を付けたことがマイナス。石炭関連については、中国当局が燃料炭価格の抑制に乗り出したことを嫌気している。鉄鋼や非鉄の素材株も安い。不動産株や自動車株、インフラ関連株、銀行株、発電株なども売られた。

半面、消費関連株は物色される。国内大手の青島ビール(600600/SH)が7.6%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.3%高、中国乳業メーカーの内蒙古伊利実業(600887/SH)が3.2%高と値を上げた。李克強首相が25日、「国民所得の安定成長を図るためには、個人所得税改革の進化が必要だ」などと強調したことが支援材料となっている。医薬株は連日の上昇。薬明康徳
(603259/SH)は5月8日に上海上場し、この日まで15日連続でストップ高した。同業他社株にも買いが広がっている。このほか、証券株や保険株もしっかり。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.24ポイント(0.08%)安の316.45ポイント、深センB株指数が10.65ポイント(0.97%)高の1110.23ポイントで終了した。


【亜州IR】


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情報提供元: FISCO
記事名:「 28日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で4日続落、消費関連は逆行高