18日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比105.76ポイント(0.34%)高の31047.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が76.70ポイント(0.62%)高の12355.13ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は935億5600万香港ドルに縮小している(17日の売買代金は1112億9900万香港ドル)。

原油高のプラス面が強調される流れ。中東情勢の不安定化、米国原油在庫の減少などを受け、WTI原油先物は約3年半年ぶりの高値圏で推移している。また、米中通商協議に関しては、両国の歩み寄りが期待される状況。過度な警戒感がやや後退した。米メディアは関係者の話として、「中国はトランプ米大統領に対し、米国製品の輸入拡大などにより年間2000億米ドルの貿易黒字を削減すると提案した」と報じている。前回の協議で米側は、「対中貿易赤字の2000億米ドル圧縮」を要求した。

業種別では、石油関連が高い。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.4%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.4%、油田掘削の安東油田服務集団(3337/HK)が13.9%、宏華集団(ホンファ・グループ:196/HK)が8.1%、中海油田服務(2883/HK)が5.0%ずつ値を上げた。原油高を追い風に、業績の拡大が意識されている。このほか石炭株や天然ガス株、非鉄株なども買われた。

建機セクターも物色される。中国龍工HD(3339/HK)が12.6%高、中聯重科(1157/HK)が6.7%高と急伸。そのほか、トラック・建機向けディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)も4.0%高と上昇した。同セクターに関しては、油圧ショベルの販売好調が伝わっている。

半面、空運セクターは安い。中国国際航空(753/HK)が6.1%、中国南方航空(1055/HK)が5.2%、中国東方航空(670/HK)が3.3%ずつ下落した。原油相場の上昇基調が鮮明化するなか、燃油コスト高が懸念されている。

本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.24%高の3193.30ポイントで取引を終えた。石油・石炭株が上げを主導。金融株や不動産株、自動車株、海運株、インフラ関連株、消費関連株、バイオ医薬関連株なども買われた。


【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 18日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で4日ぶり反発、石油セクターに買い