20日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.39ポイント(0.35%)高の3290.64ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、11.96ポイント(0.35%)高の3446.49ポイントで取引を終えている。

政策期待が強まる流れ。国会に相当する全国人民代表大会(全人代)の閉幕後、李克強首相が記者会見に臨み、製造業を含め中国経済の開放をさらに進める方針を打ち出した。新規の雇用創出に注力するとも述べている。米中の貿易摩擦に対する懸念などで売りが先行したものの、指数は中盤からプラスに転じた。

業種別では、成長性の高いITハイテクや医薬関連の上げが目立つ。スマホ用アプリ開発(電子書籍リーダー)の掌閲科技(603533/SH)がストップ高、システム開発の用友網絡(600588/SH)が3.0%高、医薬品メーカーの上海復星医薬集団(600196/SH)が5.5%高で引けた。政府が進める産業育成策に対する期待感が続いている。薬品関連に関しては、17年に業績が大幅改善したとの見通しも流れた。ガスや発電の公益株、銀行株、石炭株、石油株、軍需関連株なども物色されている。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.18ポイント(0.06%)高の329.49ポイント、深センB株指数が5.29ポイント(0.45%)安の1171.50ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 20日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で続伸、IT・医薬株の上げ目立つ