8日の香港市場はまちまち。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比128.07ポイント(0.42%)高の30451.27ポイントと6日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成されるH株指数は52.91ポイント(0.43%)安の12380.38ポイントと4日続落した。売買代金は1491億8300万香港ドルに縮小している(7日は2183億3700万香港ドル)。

自律反発狙いの買いが先行。ハンセン指数は前日まで5日続落し、昨年末の水準まで下落したこともあり、値ごろ感が着目された。ただ、上値は重い。ハンセン指数はマイナス圏に沈む場面もみられた(H株指数は朝高の後にマイナス圏で推移)。本土株の下げ幅拡大、原油相場の下落が嫌気されている。昨夜のWTI原油先物は続落し、約1カ月ぶりの安値を付けた。本日の時間外取引でも安く推移している。

なお、今年1月の中国貿易統計が取引時間中に公表された。輸出・輸入(人民元ベース)の伸びは、そろって事前予想を上回っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、ITハイテク関連の上げが目立つ。小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.5%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.3%高で引けた。前日に急落した本土系の不動産株もしっかり。

半面、エネルギー関連は安い。石油大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.2%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が5.9%ずつ下落した。

H株金融セクターもさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.4%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が0.8%安、海通証券(6837/HK)が1.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が0.9%安で引けた。

本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.43%安の3262.05ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導。資源・素材株、不動産株、インフラ関連株、自動車株なども売られた。



【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 8日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で6日ぶり反発、エネルギー関連はさえない