26日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比499.67ポイント(1.53%)高の33154.12ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が335.80ポイント(2.51%)高の13723.96ポイントとそろって反発した。ハンセン指数は終値ベースで初めて節目の33000ポイントを突破し、一昨日に付けた史上最高値を更新している。売買代金は1799億5000万香港ドルと高水準が続いた(25日は1877億1400万香港ドル)。


本土資金の流入継続が追い風。中国・香港株式市場の相互取引制度を通じた足元の取引では、本土投資家による香港株の買い越しが続いている状況だ。人民元高の進行もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を6日連続で元高方向に設定している。この日の上海外国為替市場では中盤から元高方向に進み、人民銀が15年8月に「実質切り下げ」に踏み切って以来、最も高い水準を塗り替えた。指数は上げ幅を徐々に広げ、中盤から一段高となっている。


時価総額上位の銘柄が相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(939/HK)が5.6%高、中国工商銀行(1398/HK)が4.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%高とそろって反発した。中国建設銀行と中国工商銀行は上場来高値を切り上げている。


空運、紙・パルプセクターも高い。中国南方航空(1055/HK)が7.0%、中国東方航空(670/HK)が3.5%、中国国際航空(753/HK)が2.2%、玖龍紙業(2689/HK)が3.1%、理文造紙(2314/HK)が2.4%、恒安国際集団(1044/HK)が1.6%ずつ上昇した。人民元高のメリットが強調されている。空運各社は米ドル建て債務の比率が高く、紙製品各社は原料の多くを輸入しているためだ。


中国の不動産セクターも急伸。広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が5.8%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.2%高、中国恒大集団(3333/HK)が4.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が2.7%高と値を上げた。


ガス供給各社も物色される。新奥燃気HD(新奥ガス:2688/HK)が7.2%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が5.9%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が4.7%高で引けた。


本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3558.13ポイントで取引を終えた。保険株や銀行株が相場を主導。不動産株や空運株なども買われた。

【亜州IR】



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 26日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で最高値更新、節目の33000ポイント突破