週明け4日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数は前営業日比64.04ポイント(0.22%)高の29138.28ポイント、本土企業株で構成されるH株指数は68.64ポイント(0.60%)高の11518.07ポイントとそろって6日ぶりに反発した。売買代金は1086億1400万香港ドルに縮小している(1日は1504億6700万香港ドル)。

外部環境の改善で買われる展開。米国の大型減税実現に前進がみられるなか、米経済の成長加速がマーケットにもプラスになると歓迎された。本土株安などを嫌気し、香港の指数は小安くスタートしたものの、売り一巡後に買い戻しが優勢となっている。直近の続落を受けて、値ごろ感も着目された。

ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.5%高と上げが目立つ。米売上比率が全体の6割を占める同社にとって、米減税策は業績の追い風になるとみられている。そのほか、本日からハンセン指数の構成銘柄に組み入れられた不動産デベロッパー、碧桂園HD(カントリー・げーでん・ホールディングス:2007/HK)も3.1%高と急伸した。

H株保険セクターも高い。新華人寿保険(1336/HK)が3.6%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.0%、中国平安保険(2318/HK)が2.3%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.0%ずつ値を上げた。新華人寿保険に関しては、万峰・董事長兼CEOが1日、昨年着手した事業モデル見直しが成功しつつあるとコメントしたことが手がかり。同時に17年収入保険料がマイナス成長に陥る可能性があるとしたものの、会社の収益性が向上していると説明したことが買い安心感を誘った。

海運や空運の運輸セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が7.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.3%高、中国東方航空(670/HK)が3.7%高、中国南方航空(1055/HK)が3.6%高、中国国際航空(753/HK)が3.0%高で引けた。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.24%安の3309.62ポイントで取引を終えた。素材株が安い。不動産株やインフラ関連株、発電株、証券株、自動車株なども売られた。半面、保険株は上げが目立っている。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 4日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と6日ぶり反発、H株保険セクターに買い