24日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.90ポイント(0.06%)高の3353.82ポイントと反発している。上海A株指数も上昇し、1.95ポイント(0.06%)高の3512.48ポイントで取引を終えた。

値ごろ感が着目されている。過度な景気減速懸念の後退や、企業業績の先行き楽観などが改めて意識された。中盤から買われる流れ。資金ひっ迫や需給悪化、金融監督管理の動きなどが警戒され売られたものの、売り一巡後は買いが優勢となった。23日の上海総合指数は2.3%安と今年最大の下げを記録している。

業種別では、鉄鋼や非鉄の素材株が高い。南京鋼鉄(600282/SH)が3.3%、江西銅業(600362/SH)が2.1%ずつ値を上げた。石油や石炭のエネルギー株、不動産株、バイオ医薬関連株、発電設備株なども買われている。

空運株も上げが目立つ。中国春秋航空(601021/SH)が9.7%高、中国東方航空(600115/SH)が5.0%高で引けた。業界の成長期待が高まっている。航空業界は6年間にわたる低迷期から脱出したとの声がきかれるなか、「中国全体の民間航空機数は、20年後の2036年に7079機まで膨らむ見通し」との予測も伝えられた。

外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.54ポイント(0.45%)高の341.78ポイント、深センB株指数が9.02ポイント(0.77%)安の1168.82ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と反発、空運セクター急伸