14日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比30.06ポイント(0.10%)安の29152.12ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数が82.82ポイント(0.71%)安の11601.69ポイントと続落した。売買代金は1082億4100万香港ドルにやや縮小している(13日は1153億5100万香港ドル)。

中国指標の下振れを嫌気。取引時間中に公表された今年10月の各種経済統計では、小売売上高や鉱工業生産額などが予想を下回った。中国景気の先行きが不安視されている。個別材料株の上昇などで指数は小高くスタートしたものの、指標発表後に売りの勢いが増した。

ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)がそろって2.3%安、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.0%安と下げが目立った。
H株保険セクターも安い。中国人民財産保険(2328/HK)が3.7%、中国人民保険集団(1339/HK)が2.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.5%ずつ下落した。

半面、中国空運セクターは高い。中国東方航空(670/HK)が7.5%、中国国際航空(753/HK)が4.8%、中国南方航空(1055/HK)が2.7%ずつ上昇した。

他の個別株動向では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.4%高の28.20香港ドルと急伸。年初来高値を更新した。親会社の浙江吉利控股集団が13日、「空飛ぶ自動車」開発で知られる米テレフギアの買収を正式決定したことが注目されている。

本土市場は7日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3429.55ポイントで取引を終えた。ゼネコンや建機、発電設備などインフラ関連株が安い。自動車株や消費関連株、銀行株、発電やガスの公益株なども売られた。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 14日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と反落、中国指標の下振れを嫌気