9日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.33ポイント(0.36%)高の3427.79ポイントと4日続伸し、終値ベースで1年10カ月ぶりの高値を更新した。上海A株指数も上昇し、12.88ポイント(0.36%)高の3589.86ポイントで取引を終えている。

指標改善が好感される。この日の朝方発表された10月の中国の物価指数は、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)ともに市場予想を上回った。商品先物市況の上昇も追い風。石炭や石油など資源株が買われ、全体相場の上昇を支えている。中国神華能源(601088/SH)が7.4%高、山煤国際(600546/SH)が5.8%高と大きく上昇したほか、中国石油天然気(601857/SH)、中国石油化工(600028/SH)がそろって0.2%値を上げた。

ただ、指数は高値圏に位置するとあって、上値の重さが目立つ場面も多かった。銀行株や航空株が売られている。市場関係者の間では、「この日開かれた米中首脳会談の内容を見極めたいとのムードも強かった」との声も聞かれた。なお午後に入り、中国企業による対米投資や米国製品購入を中心に、米中が総額2535億米ドル(約28兆円)に上る巨額の契約を結んだことが明らかになっている。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が2.41ポイント(0.69%)高の352.28ポイント、深センB株指数が2.57ポイント(0.21%)高の1238.11ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 9日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高と4日続伸、石炭株など上昇