8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比86.74ポイント(0.30%)安の28907.60ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が69.40ポイント(0.60%)安の11576.13ポイントとそろって反落した。売買代金は1387億8300万香港ドルと大商い。今年8月11日(1393億7300万香港ドル)以来の大きさだ(7日は1117億1200万香港ドル)。

利益確定売りが広がる。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.7%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%安、中国石油天然気(ぺトロチャイナ:857/HK)が1.3%安で引けた。H株保険セクターも軒並み安。中国人民財産保険(2328/HK)が1.4%、中国平安保険(2318/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.2%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が0.9%ずつ下落している。中国平安保険株が前日に上場来高値を更新するなど、同セクターは直近で上げが目立っていた。7日はハンセン指数が大きく上昇し、約10年ぶりの高値を付けただけに、利食い売り圧力も意識されている。

半面、中国の発電セクターは高い。華潤電力HD(836/HK)が6.6%、華能国際電力(902/HK)が4.8%、大唐国際発電(991/HK)が3.7%、華電国際電力(1071/HK)が3.1%ずつ上昇した。中国自動車セクターの一角もしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が4.1%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が4.0%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.7%高と値を上げた。

他の個別株動向では、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の傘下で、電子書籍ストアを運営する閲文集団(チャイナ・リテラチュア:772/HK)が本日新規上場。公募比86.2%高の102.40香港ドルで取引を終了している。テンセントによる初の分離上場とあって、上場前から閲文集団の新規株式公開(IPO)は話題を集めていた。テンセント株は1.4%安で取引を終えている。

本土市場は小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%高の3415.46ポイントで取引を終えた。証券株が高い。不動産株や発電株、消費関連株の一角も買われた。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 8日の香港市場概況:ハンセン0.3%安と反落、中国発電セクターは急伸