27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.25ポイント(0.27%)高の3416.81ポイントと6日続伸し、1年10カ月ぶりの終値ベース高値を連日で更新した。上海A株指数も上昇し、9.80ポイント(0.27%)高の3578.29ポイントで取引を終えている。

企業業績の好調が相場を支える展開。中国建設銀行(601939/SH)と中国人寿保険(601628/SH)が1~9月期決算を発表し、不良債権比率の改善や増収増益など良好な決算内容だったことがセクター全体の追い風となった。中国建設銀行は2.0%高と反発し、中国人寿保険は0.6%高と続伸している。そのほかの保険株や銀行株も上昇するなか、上海市場の代表的な50銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.6%高と続伸し、約2年3カ月ぶりの高値を更新した。

自動車株や運輸関連株、消費関連株の一角も物色される。なかでも、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は7.4%高の649.63人民元と大幅続伸。上場来高値を連日で切り上げた。今年1~9月決算の6割増益が引き続き手がかりとなっている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.92ポイント(0.82%)安の353.37ポイント、深センB株指数が1.83ポイント(0.15%)安の1219.55ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 27日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と6日続伸、金融セクターが相場けん引