20日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.48ポイント(0.25%)高の3378.65ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、8.72ポイント(0.25%)高の3538.21ポイントで取引を終えている。

上海拠点の貿易関連銘柄が全体相場を支えた。港湾運営の上海国際港務集団(600018/SH)や保税地区を開発する上海外高橋保税区開発(600648/SH)、総合物流サービスの華貿物流(603128/SH)、卸売や輸出入事業の上海物資貿易(600822/SH)などがそろってストップ高した。“自由貿易区(FTZ)の進化版”と呼ばれ、一段の自由化が進められる「自由貿易港」の設立に上海、アモイ(福建省)が名乗りを上げたことが刺激材料。上海市の韓正・党委書記は19日、「計画を進めている」とコメントした。

非鉄やセメント、鉄鋼の素材株も高い。洛陽モリブデン(603993/SH)が5.5%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.4%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が2.9%ずつ上昇した。天然ガスや発電の公益株、ITハイテク関連株、不動産株、自動車株の一角などもしっかり。

共産党大会の開催も改めて材料視されている。5年に1度の重要会議が開催中とあって(24日まで)、政策に対する期待感が再び高まった。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は今週、レポ取引で総額で7300億人民元の資金を供給した。過去に実施した満期分との差し引きでは、5600億人民元(約9兆5760億円)の供給超となる。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が5.86ポイント(1.69%)高の352.89ポイント、深センB株指数が7.95ポイント(0.66%)高の1206.23ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 20日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と反発、「上海銘柄」急伸