25日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.56ポイント(1.20%)高の27848.16ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が237.36ポイント(2.15%)高の11288.36ポイントと4日続伸した。ハンセン指数はザラバで、年初来高値を更新している。売買代金は1152億5500万香港ドルに拡大した(24日の売買代金は1047億6900万香港ドル)。

好業績銘柄が相場を押し上げる展開。主要企業の決算発表がピークを迎えるなか、増益や増配を明らかにする企業が多いことが好感された。本土市場で上海総合指数が上げ幅を広げていることも、投資家の買い安心感を誘っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手2社の上げが目立つ。純利益が24倍増となり特別配当の実施を決めた中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)は3.7%高。中間業績が黒字に転換した中国海洋石油(CNOOC:883/HK)は2.7%上昇した。両社の業績は、市場予想をそろって上回っている。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)は後場に上げ幅を拡大し、3.3%高で引けた。昼に公表した中間業績の6割増益が手がかりになっている。

本土系金融セクターも高い。中間業績が上振れた中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と交通銀行(3328/HK)がそれぞれ4.2%高、3.7%高と上昇し、同業他社株も軒並み買われた。

そのほかにも業績動向を材料にした物色がみられる。4割増益を計上した香港最大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が15.0%高、黒字転換した太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源HD(757/HK)が4.8%高と急伸した。

非鉄や鉄鋼の素材セクターもしっかり。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.1%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.9%高、江西銅業(358/HK)が2.6%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.2%高、鞍鋼(347/HK)が2.6%高と買い進まれた。上海商品取引所でこの日、アルミや鉄筋など主要な商品が上昇したことを材料視している。

本土市場は3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.83%高の3331.52ポイントで取引を終えた。金融株が全面高。鉄鋼や非鉄の素材株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の香港市場概況:ハンセン1.2%高と4日続伸、好業績銘柄が相場けん引