22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.99ポイント(0.91%)高の27401.67ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が203.38ポイント(1.89%)高の10954.92ポイントとそろって続伸した。売買代金は903億6400万香港ドルに拡大している(21日の売買代金は818億8800万香港ドル)。

好業績銘柄を中心に物色される展開。主要企業の決算発表が進むなか、増益や増配を明らかにする銘柄が増えている。本土マネーの流入もプラス。中国本土・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引では、先週末から香港株の買い越しが続いている。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。中国海外発展(688/HK)が3.7%高と続伸。同社は昨日昼に25%増益の中間決算を発表したうえで、通年の販売目標を1割上方修正した。同業の華潤置地(1109/HK)も2.8%高、H株指数採用の万科企業(2202/HK)も5.2%高と買い進まれている。指数銘柄以外では、広州富力地産(2777/HK)が後場に上げ幅を広げ9.7%高で取引を終えた。同社は昼に中間決算を報告。配当の増額、年間販売目標の上方修正などを発表した。

医薬関連セクターも高い。心臓・脳血管薬で国内最大手の四環医薬HD集団(460/HK)が8.3%、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.6%ずつ上昇した。両社は中間業績の増益と増配をそれぞれ公表している。

H株保険セクターも急伸。中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.6%高、中国人民財産保険(2328/HK)が4.3%高、中国平安保険(2318/HK)が4.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.4%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.6%高で引けた。中国平安保険は先週17日引け後、中間業績を発表し、増益と大幅増配を明らかにしている。同業他社の業績期待も高まる状況だ。

本土市場は小幅に4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3290.23ポイントで取引を終えた。銀行や保険の金融株が高い。非鉄や鉄鋼、セメントなど素材株もしっかり。個別では、親会社の「混合所有制改革」が進ちょくしていることを引き続き材料に、聯通集団傘下の中国聯通(600050/SH)が連日でストップ高を記録した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 22日の香港市場概況:ハンセン0.9%高と続伸、本土系不動産セクターに買い