5日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比132.96ポイント(0.52%)高の25521.97ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が74.75ポイント(0.73%)高の10380.73ポイントとそろって反発した。売買代金は843億3300万香港ドルにやや縮小している(4日の売買代金は988億7000万香港ドル)。

中国の政策期待で買われる展開。保険当局が保険商品の改革案を示すなか、前日に急落した保険株に買い戻しが入り、投資家のセンチメントが上向いた。新華人寿保険(1336/HK)が5.6%高、中国平安保険(2318/HK)が3.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.7%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.9%高とそろって急反発している。保険当局は商業養老保険に対する意見を公表。運用益にかかる個人税を繰り延べできる新制度を試行する方針を示している。変額年金保険の普及を促進させる狙いがあるようだ。続落でスタートしたインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がプラスに転じたことも、買い安心感を誘っている(テンセント株は0.7%高で終了)。指数は安く推移していたが、中盤から買いが優勢となった。

中国自動車セクターも高い。広州汽車集団(2238/HK)が10.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.2%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.8%、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%ずつ上昇した。広州汽車の6月新車販売が前月比で25%増加し、6カ月連続のプラス成長となるなか、業界全体の伸びが期待されている。

非鉄や鉄鋼、建材など関連セクターも上げが目立つ。洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が6.6%高、新疆新シン鉱業(3833/HK)が5.7%高、江西銅業(358/HK)が1.6%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.6%高、中国中材(1893/HK)が5.8%高で引けた。中国中材については、中間期の大幅増益見通しを明らかにしたことも好感されている。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3207.13ポイントで取引を終えた。保険株と素材株が急伸。自動車株や不動産株、インフラ関連株なども物色された。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 5日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と反発、保険セクターに買い