27日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比31.90ポイント(0.12%)安の25839.99ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数は32.59ポイント(0.31%)安の10498.07ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は725億2300万香港ドルとやや拡大している(26日の売買代金は681億9300万香港ドル)。

外部環境の不透明感が強まる状況。取引時間中にスタートした欧州株市場では、主要指標が軒並み下落している。米景気指標が下振れたことに関しても、懸念材料として改めて意識された。

業種別では、中国発電株セクターが安い。大唐国際発電(991/HK)が2.7%、華潤電力HD(836/HK)が2.3%、華電国際電力(1071/HK)が1.4%、華能国際電力(902/HK)が1.2%ずつ値を下げた。

中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)と碧桂園HD(2007/HK)がそろって1.1%安、広州富力地産(2777/HK)と雅居楽地産HD(3383/HK)がそろって0.7%安で引けた。

他の個別株動向では、中国空運大手の中国南方航空(1055/HK)が3.2%安と急反落。同社が26日引け後、A株とH株の第三者割当増資を実施すると発表したことが嫌気された。

一方、ITネット関連セクターの一角は物色される。スマホ向け小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が1.6%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.4%高と上げが目立った。テンセントに関しては、ブローカーの強気レーティングが相次いだこともプラス材料となっている。

本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3191.02ポイントで取引を終えた。石炭株と鉄鋼株が高い。政府系の防衛関連株やゼネコン株もしっかり。

【亜州IR】



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 27日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と反落、電力・不動産セクターに売り