27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.75ポイント(0.18%)高の3191.20ポイントと3日続伸した。約2カ月ぶりの高値水準を連日で切り上げている。上海A株指数も上昇し、6.02ポイント(0.18%)高の3342.10ポイントで取引を終えた。

中国景気の動向が楽観される。李克強首相は27日、大連市で開幕した夏季ダボス会議の冒頭で「中国経済は第2四半期も引き続き回復の勢いが増している」と指摘。この発言内容などが買い安心感を誘った。指数は前日の上げが大きかっただけに、戻り待ちの売り圧力が意識され小安く推移していたが、終盤に入りプラスに転じている。

業種別では、石炭株と鉄鋼株が高い。永泰能源(600157/SH)が2.0%、新余鋼鉄(600782/SH)が3.2%ずつ上昇した。前述した会議では、供給過剰問題を抱える業界で生産能力の淘汰・廃棄を推し進める方針が強調されている。非鉄株などもしっかり。政府系の防衛関連株やゼネコン株も高い。国有企業改革の進ちょくが期待された。自動車株や消費関連株、銀行株の一角も物色されている。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.79ポイント(0.24%)高の327.09ポイント、深センB株指数が0.24ポイント(0.02%)安の1144.35ポイントで終了した。

【亜州IR】



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と3日続伸、石炭株と鉄鋼株に買い