6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.15ポイント(0.52%)高の25997.14ポイント、本土企業株で構成されるH株指数は9.21ポイント(0.09%)高の10606.26ポイントとそろって反発した。売買代金は746億2400万香港ドルとなっている(5日の売買代金は747億4400万香港ドル)。

本土マネーの流入期待が相場を支える。本土・香港間の相互株取引では、香港株の売買が5日はわずかながら売り越しとなったものの、それ以前はおよそ1カ月間ほど買い越しが続いていた。本土A株と比べて香港株は割安感が強い——と指摘されている。香港の各指数は、昨夜の米株安などを嫌気して小安くスタートしたものの、中盤から買いが優勢となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株の上げが目立つ。香港系の新世界発展(17/HK)が7.4%高、新鴻基地産発展(16/HK)が4.9%高、九龍倉集団(4/HK)が2.7%高、本土系の中国海外発展(688/HK)が2.3%高で引けた。香港系不動産株に関しては、域内不動産相場の上昇がプラス。

このところ本土資本による香港物件の購入が目立っている。本土系不動産株に関しては、中国恒大集団(3333/HK)が5日、今年5月の不動産成約額が前年同月比で75.9%増えたと発表したことがセクター全体の支援材料となった。恒大集団株も4.8%上昇している。

H株保険セクターもしっかり。中国平安保険(2318/HK)が1.3%、新華人寿保険(1336/HK)が1.0%、中国人民保険集団(1339/HK)が0.9%、中国人寿保険チャイナライフ(2628/HK)が0.8%ずつ値を上げた。

建材セクターも堅調。中国建材(3323/HK)が1.9%高、北京金隅(BBMG:2009/HK)が1.6%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が1.2%高、中国中材(1893/HK)が0.9%高と買われた。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3102.13ポイントで取引を終えた。元高メリットのある空運株や紙・パルプ株がしっかり。保険株も上げが目立った。ゼネコンや建材などのインフラ関連株、不動産株、自動車株なども物色されている。
【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と反発、不動産セクターに買い