6日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.47ポイント(0.34%)高の3102.13ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、11.00ポイント(0.34%)高の3248.81ポイントで取引を終えている。

人民元レートの上昇を好感。上海外国為替市場では、人民元の対米ドル相場が約7カ月ぶりの元高水準で推移している。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は6日、中期貸出制度(MLF)を通じ、期間が1年の比較的に長い資金を金融機関に4980億人民元供給した。上海銀行間金利(SHIBOR)翌日物が約1年ぶりの高水準で推移しているだけに、金利上昇の一服が期待されている。指数は小安く推移していたが、引けにかけて買いの勢いが増した。

業種別では、元高メリットのある空運株や紙・パルプ株がしっかり。ドル建て債務の圧縮や、原材料輸入コストの低減などが期待された。保険株も買われる。中国平安保険(601318/SH)が3.0%高、新華人寿保険(601336/SH)が1.8%高で引けた。ゼネコンや建材などのインフラ関連株、不動産株、自動車株なども物色されている。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.07ポイント(0.02%)安の318.16ポイント、深センB株指数が4.15ポイント(0.38%)高の1087.02ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と反発、元高メリット銘柄しっかり