23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.73ポイント(0.45%)安の3061.95ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、14.23ポイント(0.44%)安の3206.67ポイントで取引を終えている。

不透明感が嫌気される。金融市場への監督強化や、不動産引き締めの動きなどが警戒された。足元で市中金利が上昇していることも懸念されている。

業種別では、海底資源関連の銘柄群が急落。海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(601808/SH)がストップ安し、海上油田エンジニアリングの海洋石油工程(600583/SH)が8.4%安で引けている。利益確定売りに押された。中国によるメタンハイドレート試掘成功を手がかりに、両社株はこのところ上げが目立っていた。不動産株や自動車株、運輸関連株、非鉄株、ITハイテク関連株などもさえない。

半面、保険株は続伸。中国保険監督管理委員会が保険各社に対し、「重要なインフラ建設プロジェクトに投資することを支持がする」と通達したことが引き続き材料視された。「一帯一路」関連のインフラプロジェクトに関し、投資手続きを簡素化する方針も打ち出されている。時価総額上位の銀行株やエネルギー関連株などもしっかり。酒造株も高い。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は2.8%高の454.20人民元と続伸。連日で上場来高値を更新し、時価総額は5705億6500万人民元(約9兆2150億円)に膨らんだ。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が5.68ポイント(1.77%)安の316.14ポイント、深センB株指数が10.50ポイント(0.97%)安の1076.64ポイントで終了した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と続落、貴州マオタイは連日で最高値(訂正)