週明け24日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比43.62ポイント(1.37%)安の3129.53ポイントと3日ぶりに反落した。約3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、45.69ポイント(1.38%)安の3277.11ポイントで取引を終えた。

金融当局の監督強化スタンスなどを嫌気。中国銀行業監督管理委員会はこのほど、「各企業による相互保証は貸し倒れリスクが高まる恐れがある」とし、実態調査を進めるよう各行に指示した。また、「中国の各商業銀行が抱える不良債権の額は、公表数字を大幅に上回っている可能性が高い」とする専門家の見方が報じられている。

業種別では、ゼネコン株の下げが目立つ。中国交通建設(601800/SH)が8.2%安、中国鉄建(601186/SH)が5.6%安で引けた。セメントや鉄鋼、非鉄の素材株も急落。発電株や不動産株、自動車株も売られた。証券株の一角も安い。太平洋証券(601099/SH)が2.6%、中国銀河証券(601881/SH)が2.1%ずつ値を下げている。証券当局は21日、違法取引に関与したとして深セン証券取引所の元社員に罰金を科したことを明らかにした。

半面、銀行株と保険株は逆行高。中国人寿保険(601628/SH)が1.7%、中国銀行(601988/SH)が0.9%ずつ上昇した。保険株に関しては、中国保険監督管理委員会が23日、保険業のリスクを9項目にわたり具体的に指摘したことが買い安心感を誘っている。銀行株については、監督強化などが伝えられたものの、ネガティブ材料視する売りは限定された。銀行当局が21日、国内商業銀行の1~3月業績は前年同期比でプラスだったと発表したことが好感されている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が4.25ポイント(1.26%)安の332.92ポイント、深センB株指数が14.20ポイント(1.25%)安の1124.97ポイントで終了した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安と3日ぶり反落、保険・銀行株はしっかり