連休明け5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比47.79ポイント(1.48%)高の3270.31ポイントと続伸した。引値ベースの年初来高値を更新している。上海A株指数も上昇し、49.95ポイント(1.48%)高の3424.61ポイントで取引を終えた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が7.89ポイント(2.34%)高の345.30ポイント、深センB株指数が13.62ポイント(1.20%)高の1152.35ポイントで終了した。

政策期待が高まっている。中国共産党中央委員会と国務院が1日、「雄安新区」の設立を発表したことが刺激材料。北京市、天津市、河北省を1つの経済圏とする「京津冀一体化」構想の一環で、深セン経済特区、上海浦東新区に並ぶ国家プロジェクトとして推進される。

業種別では、インフラ関連株の上げが目立つ。セメントなど建築材料の北京金隅(601992/SH)がストップ高、エンジニアリングの中国冶金科工(601618/SH)が8.9%高、ゼネコンの中国鉄建(601186/SH)が5.2%高で引けた。非鉄や鉄鋼の素材株、建機株、不動産株なども物色されている。そのほか、河北雄安新区の近くに工場を構える長城汽車(601633/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇。地域の経済力が向上することで、経営環境にプラス作用があると連想された。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 5日の中国本土市場概況:上海総合1.5%高と続伸、「国家級新区」に期待