24日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比30.57ポイント(0.13%)高の24358.27ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は9.64ポイント(0.09%)安の10477.81ポイントと小反落した。売買代金は833億7200万香港ドルに縮小している(23日は918億4700万香港ドル)。

業績上振れ銘柄が買われる中、ハンセン指数は引けにかけてプラス圏に浮上した。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%高と急伸し、ハンセン指数構成銘柄の値上がり率トップとなっている。通期決算は97%減益だったものの、市場予想では赤字が見込まれていた。予想外の黒字決算を好感した買いが広がっている。このほか、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技(AACテクノロジーズ:2018/HK)は2.9%値上がり。好決算を発表した22日から3日続伸し、連日で上場来高値を更新した。

ただ、香港不動産セクターなどの下げが重しとなり、指数はマイナス圏で推移する場面も目立った。電子決済サービス大手の中国銀聯(ユニオンペイ)が23日、中国本土の住民による銀聯カードを使った香港での不動産購入を禁止した——と報じられたことが不安材料。恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が1.2%安、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)と信和置業(サイノランド:83/HK)が1.0%安で引けた。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%高の3269.45ポイントで取引を終えた。好業績や政策期待の銘柄群が買われる。うち政策期待では、中国建築(601668/SH)や中国冶金科工(601618/SH)など、インフラ建設関連が上昇した。経済会議の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」が海南省で23日に開幕。中国の現代版シルクロード構想「一帯一路」が主要議題としてとり上げられたことが材料視された。


【亜州IR】





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情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と続伸、業績上振れ銘柄が上昇