16日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.18ポイント(0.84%)高の3268.94ポイントと4日続伸した。約3週ぶりに年初来高値を更新している。上海A株指数も上昇し、28.42ポイント(0.84%)高の3423.01ポイントで取引を終えた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は3.85ポイント(1.11%)高の350.14ポイント、深センB株指数は5.94ポイント(0.52%)高の1153.40ポイントで終了した。

米金融政策の不透明感が後退。米連邦準備理事会(FRB)は予想通り追加利上げを決定したものの、「利上げペースが加速する」との警戒感は薄らいでいる。中国をはじめとする新興国からの資金流出懸念も緩和された。直近で公表された中国の景気指標が総じて好調だったため、本土景気の先行きも楽観されている。

業種別では、証券株の上げが目立つ。中原証券(601375/SH)と中国銀河証券(601881/SH)がそろってストップ高している。李克強首相が昨日、本土・香港間での「債券相互取引」を年内にもスタートさせると言及したことが支援材料。証券各社の月次統計で、足元の業績が上向いたことも好感されている。銀行株や保険株もしっかり。鉄鋼や非鉄、セメントなど素材株も物色された。ゼネコンや発電設備のインフラ関連株、運輸関連株、自動車株、発電株、エネルギー関連株などが幅広く上昇している。

(亜州IR)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 16日の中国本土市場概況:上海総合0.8%高と4日続伸、証券株に買い