週明け20日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比37.89ポイント(1.18%)高の3239.96ポイントと反発した。約2カ月半ぶりの高値水準を回復する。上海A株指数も上昇し、39.69ポイント(1.18%)高の3392.65ポイントで取引を終えた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は3.65ポイント(1.06%)高の347.62ポイント、深センB株指数は10.39ポイント(0.92%)高の1133.90ポイントで終了した。

政策期待が強まる。中国の重要な政治イベントである「両会」(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)は、開幕まで残り2週間ほどとなった。年金資金の新規流入も追い風。すでに、北京や上海など中国の7省市で、新規定に基づく養老保険基金(年金基金)の運用がスタートしたと報じられている。中国人民銀行(中央銀行)が20日、リバースレポを通じた資金供給を先週に続き実施したこともプラス材料だ。

時価総額上位の銀行株が相場けん引。中国建設銀行(601939/SH)が2.1%高、中国銀行(601988/SH)が1.7%高で引けた。不動産株やインフラ関連株、素材関連株、消費関連株、エネルギー関連株など幅広く物色されている。

自動車株の上げが目立つ。業界大手5社の一角、第一汽車集団と東風汽車公司が先進技術で戦略提携を結んだと17日に発表されるなか、業界再編の思惑が浮上した。両集団傘下では、東風汽車(600006/SH)が2.9%高、長春一汽富維汽車(600742/SH)が3.0%高などと上昇している。同業他社株も軒並み値を上げた。

(亜州IR)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 20日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高と反発、銀行セクター相場けん引