- 週間ランキング
136.00ポイント(0.58%)高の23710.98ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成さ
れるH株指数は132.63ポイント(1.31%)高の10257.84ポイントと6日続伸した。ハ
ンセン指数は約4カ月、H株指数はおよそ1年3カ月ぶりの高値をそれぞれ切り上げて
いる。売買代金は907億9700万香港ドルに拡大した(9日は856億1200万香港ドル)。
内外環境の改善で買われる展開。大型減税の期待が高まるなか、先週末の米株市場
ではNYダウが連日で史上最高値を更新した。トランプ大統領による「一つの中国を
尊重する」との発言を好感。米中間の外交不安が薄らいだとの見方が流れている。
この日の本土株続伸もプラス。年金資金の流入や中国の政策に対する期待が続いて
いる。
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.2%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.0%高、政府系発電会社の華潤電力HD(836/HK)が2.1%高と上げが目立った。時価総額上位の本土系銀行株もしっかり。
景気に敏感な非鉄セクターも高い。ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が5.1%、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が3.8%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が3.6%、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.7%ずつ値を上げた。
中国自動車セクターも物色される。吉利汽車HD(175/HK)が6.9%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が6.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.6%高、長城汽車(2333/HK)が2.3%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が2.5%高と上昇した。吉利汽車に関しては、株価指数を算出するハンセン・インデックスが10日引け後、同社株をハンセン指数の構成銘柄に採用すると発表したことも支援材料となっている。
半面、ハンセン指数からの除外が決まった香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)は2.3%安と反落した。
【亜州IR】
<SK>