7日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比16.67ポイント(0.07%)安の23331.57ポイントと小反落する一方、本土企業株で構成されるH株指数は5.80ポイント(0.06%)高の9846.06ポイントと小幅ながら続伸した。売買代金は687億2500万香港ドルと、前日とほぼ同水準となっている(6日は693億7900万香港ドル)。

引けにかけて下げ渋る展開。中国の政策期待が相場を支えた。国内の重要な政治イベントである「両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)」の開催を来月初めに控え、各種の支援策に対する思惑が強まっている。ただ、買い進む動きは限定的。仏大統領選への不安感や、トランプ米政権の不透明感などがマイナス材料だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の下げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.0%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.8%安で引けた。米ラスベガス・サンズ傘下の金沙中国に関しては、同社の最高財務責任者(CFO)が先月、就任わずか4カ月で辞任していたことが引き続き材料視されている。

半面、中国消費セクターの一角は物色される。ビール専業会社の華潤ビールHD(291/HK)が4.5%、家電量販チェーン中国大手の国美電器HD(493/HK)が3.0%、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が2.8%、百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.3%ずつ値を上げた。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 7日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と小反落、消費関連はしっかり