3日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比55.31ポイント(0.24%)安の23129.21ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が13.09ポイント(0.14%)安の9683.23ポイントとそろって4日続落した。売買代金は583億2900万香港ドルと増加している(2日は492億4900万香港ドル)。

内外に不安材料。取引時間中に公表された民間集計の今年1月・財新中国製造業PMIが51.0となり、前月実績(51.9)や事前予想(51.8)を下回ったことが嫌気された。トランプ米大統領の外交姿勢や通商政策に対する不安も根強く、投資家のセンチメントを冷やしている。米金融政策に大きく影響する米雇用統計の結果を今夜に控え、結果を見極めたいとするスタンスも広がった。ただ、下値は限定的。本土系銘柄の一角が買われ、指数はプラスで推移する場面もあった。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が1.7%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が1.6%安、金融業香港大手の東亜銀行(23/HK)が1.4%安と下げが目立った。

非鉄セクターも安い。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.8%、ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.4%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が2.6%、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.2%ずつ値を下げた。中国商品市況の急落が不安視されている。

半面、中国自動車セクターはしっかり。吉利汽車HD(175/HK)が8.5%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が4.5%高、長城汽車(2333/HK)が3.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%高と買われた。吉利汽車に関しては、大手ブローカーの招商銀国際が最新リポートで、2017年の販売台数が大台の100万台を突破すると予想したことが刺激材料となっている(昨年実績は76万6000台)。



【亜州IR】





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情報提供元: FISCO
記事名:「 3日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と4日続落、中国自動車セクターは急伸