16日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.30ポイント(0.17%)高の3122.98ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、5.53ポイント(0.17%)高の3269.75ポイントで取引を終えている。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.31ポイント(0.38%)高の346.73ポイント、深センB株指数は3.91ポイント(0.35%)高の1134.22ポイントで終了した。

政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める中央経済工作会議は14日に開幕した。早ければ今週末にも、景気てこれなどの施策が公表されると見通しとされる。資金ひっ迫懸念が強まるなか、中国人民銀行(中央銀行)が多額の資金供給を実施したことも買い安心感を誘った。人民銀は本日午前、中期流動性ファシリティ(MLF)を通じ国内の19金融機関に合計3940億人民元の資金を供給したと発表している。

業種別では、自動車株がしっかり。上海汽車集団(600104/SH)が1.3%高で引けた。年末で終了予定だった「小型車減税」に関し、2017年末まで延長することが決定されたことを好感した。ゼネコン株も買われる。中国中鉄(601390/SH)が1.3%上昇した。消費関連株やITハイテク関連株、不動産株、運輸関連株なども値上がりしている。

半面、保険株はさえない。保険会社に対する出資規制の動きが警戒されている。「保険会社を通じた投機的な株式投資を防ぐため、中国当局は出資規制の厳格化を検討している」と報じられた。銀行株や証券株なども値下がりしている。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 16日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と3日ぶり反発、自動車セクターしっかり